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639話

李瑞鳳は箱の中にタバコの箱ほどの大きさの物を入れながら言った。

劉嫣然は少し好奇心を抱きながら箱を手に取った。お母さんが自分のために箱に何を入れてくれたのか気になって、彼女は箱を取り上げ、そこに書かれている文字を声に出して読み始めた。「ミント香り付き極薄タイプ、より長持ち、愛をさらに一歩進めるために」

劉嫣然の素直な声がそれを読み上げると、リビングでテレビを見ていた劉徳民は思わず自分の頬を掴むと、自分の寝室へと逃げ込んでしまった。

劉徳民は歩きながら、娘を純粋すぎるように育ててしまったのではないかと自問自答していた。

「お母さん、これ何?食べられるの?」劉嫣然は無邪気に李瑞鳳に尋ねた。

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