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576話

張峰はもともと渋々ながらこの場に来たのだが、邵公子が手を止めるよう言ったのを聞いて、心の中で安堵のため息をついた。しかし邵公子の続く言葉に、張峰の心臓は再び跳ね上がった。

「私と老徐兄弟は一目で意気投合したんでね。君たちは下がっていいよ。老徐兄弟とゆっくり話がしたいんだ!」邵公子は張峰たちに手を振った。

張峰は呆然となった。くそっ、社長に連れ出されたのは邵公子の相手をするためだったのに、今や邵公子に一蹴されるとは。

蹴られるならまだしも、問題はその理由が老徐だということだ。老徐って誰だ?あいつは鄭伊健の娘婿じゃないか。この邵公子は社長のライバルと手を組んでいるのか?

もしそうなら、社長...