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528話

「どうしましょう、徐さん?」郑秋菊は徐さんを唯一の救いの藁として見ていた。

郑秋菊が最も恐れていたのは、あの不良たちに汚されることだった。もしそうなれば、生きていても死んだも同然だ!

徐さんの目は団地内を素早く見回し、最後に公園にある公衆トイレに視線を固定した。

徐さんは郑秋菊の手を引き、芝生を横切って、トイレへと急いで駆け込んだ。

徐さんと郑秋菊がトイレに入ると、郑秋菊はようやく気づいた。徐さんが彼女を女子トイレに連れて来たのだ。

「ここ、女子トイレですよ」郑秋菊は徐さんの腕をきつく掴みながら、一列に並んだトイレのドアを見つめた。

徐さんはうなずいた。「わかってる!」

もちろん...