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324話

「よくやったぞ、老徐!」袁太文は横で声援を送りながら、周囲の不良たちに挑みかかっていた。

老徐が何人かの不良をやっつけられたのは、ひとえに老徐の持つ容赦ない気迫のおかげだったが、所詮素人だ。三人五人と相手にした後では、老徐の腕にも疲れが出始めていた。

刀疤の男は老徐の様子を見て、心の中で冷ややかに笑った。

このバカ野郎、張如松たちの後ろに隠れていれば、自分も手が出せなかったかもしれないのに。今こうして自ら飛び出してくるとは、死に急いでいるとしか思えない。

刀疤の男は自分の前に立ちはだかる二人の小物を蹴飛ばすと、鉄パイプを振りかざして老徐の頭上めがけて一撃を叩き下ろした。

老徐は反射的に...