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316話

「芳姐、こんにちは!」老徐は笑顔で芳姐の前まで歩み寄り、大きな手を差し出した。

芳姐は少し戸惑いながらも慌てて椅子から立ち上がり、自分の小さな手を差し出して老徐としっかりと握手を交わした。

この老徐、ただ者ではなさそうだな!

写真では何度も老徐を見てきたものの、実際に本人と対面すると、芳姐はちょっと拍子抜けした。この老徐は、ハンサムなこと以外に特に目立った特徴がないじゃないか。

こんな人物が陳龍を追い出したというの?この老徐は茅坪村の一農民ではなかったか。大学は出ているとはいえ、そんな大きな力を持っているはずがないのに。

「老徐さん、こんにちは!」芳姐は心の中でそう思いつつも、顔には...