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271話

「よし、まずは一部を準備して、後は作業しながら追加していこうか」

「任せろよ!」

李大宝はこの手の仕事に慣れていて、その場でさっさと必要なものを書き出した。セメントが何袋、レンガが何個、砂が何トンというように。

彼と老徐は談笑しながら、それぞれの家に戻った。

老徐は家に帰ると甥の嫁の時苗に一声かけて、バイクに乗り町へ資材を準備しに行こうとした。

出発しようとした時、時苗も老徐のバイクに乗り込んできた。老徐は少し不思議そうに尋ねた。「もう泊まらないのか?」

時苗は元々老徐の家に数日泊まるつもりだったのに、突然帰ると言い出した。昨夜の三人での一夜は老徐をまだ興奮させていた。

「ふん、あなたの家にこ...