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140話

「掌サイズの布きれだけで、秦虹のあの豊満な尻を包み込めるはずがない」

秦虹の太ももの間、高く盛り上がった小さな丘には、数本の黒々とした毛が生え、女性の野性と妖艶さを漂わせていた。

その場所から魅惑的な香りが立ち上り、徐老の鼻孔をくすぐっていた。

徐老は大きな手をその丘に伸ばし、そっと撫でた。指先に伝わる柔らかさと温もりに、思わず目を閉じて、その感触を味わい始めた。

これまで徐老が経験した女性たち——甥の嫁の心遣い、王雅馨の純粋さ、馮秀芝の誘惑——それぞれ違った味わいがあった。

この秦虹は、体の柔らかさ、肌の滑らかさ、そして他の女性には無い妖艶さが、徐老を虜にしていた。

二人の間で、荒々しい欲...