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1188話

部屋の中はとても広く、ドアの正面に置かれた机の後ろには、中肉中背の男性が座っていた。彼は笑顔を浮かべながら、ドアの外を見つめていた。

老徐たち二人が入ってくるのを見ると、男性は立ち上がり、老徐に向かって微笑みながら言った。「この方は——」

「老徐と申します。あなたが馮経理でいらっしゃいますか？」老徐はとても謙虚な口調で尋ねた。

「やぁ、趙経理、私は馮です。何度もお電話でお話しましたね」馮経理は笑いながら歩み寄り、ドアと机の間の丁度良い位置で老徐を迎え、熱心に手を差し出して老徐と力強く握手を交わした。

老徐は相手の手を握りながらも、心の中では少し感慨深いものがあった。相手の対応が非常に心...