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1178話

「外の警備員がそう答えた。」

老徐は一瞬戸惑ったが、結局ドアを開けた。

「これが私たちの身分証です。ご確認ください」玄関に立っていた二人の警備員—年配の男性と若い男性—が揃って警察手帳を老徐に見せた。

老徐はちらりと目を通し、証明書が本物だと確認すると頷いて言った。「私が老徐だが、何の用だ?」

目の前の男が老徐だと聞いた途端、若い方の警備員はすぐに手錠を取り出し、前に出て老徐に掛けようとした。

しかし年配の警備員は彼の腕を引き止め、眉をひそめて言った。「小趙、何をそんなに急いでいる?状況もはっきりさせないうちに、何を焦っているんだ」

小趙は年配の警備員の言葉を聞いて一瞬固まり、それ...