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1086話

その瞬間、美人警備員も姿勢を正した。二人とも今、何とも言えない気まずさと困惑を感じていた。

入ってきたのは若い警備員だった。彼はちらりと見ただけで、状況を完全には把握していなかった。老徐の動きは素早く、美人警備員の反応も遅くなかったため、若い警備員が目にしたのは一部始終ではなかった。

「どうした?俺に何か用か?」老徐はもはや何も問題がないかのように振る舞うのをやめ、堂々と尋ねた。

「老徐さん、うちの上司があんたに来てほしいって。商談じゃないからな、それは分かっておけよ。それに言っておくが、今日正直に話さなきゃ、ただじゃすまないぞ」若い警備員は状況が少し怪しいと感じながらも、そんなことはお...