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1044話

「宋玲玲は傍らに座り、床にあるものを不思議そうに見つめて言った。

「誰かが持ってきたの?」

「ん?」老徐は眉をひそめ、女性たちを脇によけると、その物を箱から取り出した。

それは丸い水晶球で、とても精巧に作られていた。七色の光を放ち、夜の照明の下で一層美しく、目を奪うような輝きを放っていた。

「本物の水晶だな。だが誰が送ってきたんだ?」老徐は首をかしげた。自分が贈り物を受け取ったのに、送り主が分からないというのは、何とも妙な話だった。

そう思いながら、老徐は水晶球を上下ひっくり返して調べたが、何の手がかりも見つからなかった。そこで彼は宋玲玲の方を向いて尋ねた。

「これはいつ見つけたんだ?」

「一...