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48話

ジョンと過ごす時間が増えるにつれ、私たちの間には何も変わっていないことに気づく。離れていた時間があっても、数か月前に私たちを取り巻いていた同じ感覚が今も訪れては去っていく。

「絵を描くのをやめてないでしょうね」と、アパートに戻る道すがら、私は無邪気に彼に尋ねる。ジョンは微笑み、私が先ほど立ち寄ったバーのすぐ隣に住んでいることを隠していたことにもう怒っていないようだ。

私はそんな小さな事実を明かすのを忘れていた。それに加えて

「君の顔のポートレートをたくさん描いたよ。ポートフォリオが作れるくらいにね」と彼は冗談を言い、私も微笑み返す。大きな、幅広い笑顔で、それが彼を喜ばせているようだ。

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