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172話

その部屋に入ると、目に見えない境界線を越えるような気分だった。サポートグループはあらゆる年齢の女性たちで構成されており、それぞれが異なる物語を抱えていたが、全員が母親であるという共通の経験で結ばれていた。すでに母親になっている人もいれば、私のように初めての子供を妊娠している人もいた。

グループのリーダーであるエリカという女性が、温かい笑顔とお茶を持って私を迎えてくれた。「ようこそ、ハナさん。一番居心地の良いところに座ってください」

私は窓際の椅子を選び、他の女性たちがカジュアルに会話を交わす中、午後の太陽が私の顔を温めていた。ジョンは私に参加するよう勧めていて、最初は緊張していたけれど、こ...