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17話

ネイザンの部屋を後にする時、私は数時間後に後悔するだろう取り返しのつかない約束をしてしまった。アリスの部屋に向かい、ドアの隙間から中を覗くと、リアムが彼女のベッドの横に座っているのが見えた。

二人は私には聞こえない何かについて話し、笑っている。アリスが比較的元気そうに見えることに、私は混乱した。状況を考えればリラックスするのに最適な時間とは思えないのに。

「大丈夫?」私は彼女のところに駆け寄り、抱きしめる。彼女が安定しているのを見て安堵した。

「二人きりにしておくよ」リアムは伸びをしながら部屋を出て行った。

「大丈夫よ、ハナ」彼女は小さな笑みを浮かべて答えた。

「それで...赤ちゃ...