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80話

| マラカイ |

六時間。ペネロペが俺から奪われてから三百六十分が経過した。壁の時計は容赦なく刻み続け、その一秒一秒が彼女を守れなかった俺の失態を嘲笑っているようだ。俺はオフィスの中を檻に閉じ込められた獣のように行ったり来たりしている。靴の下のカーペットは、絶え間ない動きで薄くなっていた。

拳を握ったり開いたりを繰り返し、爪が皮膚を突き破りそうになる。内なる狼が遠吠えし、行動を、血を求めている。だが俺はそれを抑え込む。このオフィスを出れば、最初に見かけた人間を、ただ息をしているだけで引き裂いてしまうかもしれないからだ。

役立たず。俺は本当に役立たずだ。

その考えが酸のように...