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56話

|ペネロピー|

最初の雷鳴が私を飛び上がらせ、心臓が喉元まで跳ね上がる。稲妻が続き、一瞬だけ森を恐ろしいほど鮮明に照らし出した後、再び私を闇の中へと突き落とす。私はよろめきながら、本能的に膨らんだ腹に手を当てる。

私は何てことをしたの?

後悔の念が、周りで強まっている風と同じように冷たく容赦なく私を襲う。逃げ出すべきではなかった。感情に負けるべきではなかった。もう私一人の責任じゃないのだから。

振り返って自分の足跡をたどろうとするけれど、迫りくる薄暗がりの中では、すべての木が同じに見える。どの道も見覚えがない。私は迷子になった、絶望的に、恐ろしいほどに迷子になってしまった。...