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52話

| マラカイ |

世界はペネロペと私だけに狭まり、情熱が私たちを支配する。それは優しさや愛情に満ちたものではなく、生々しく原始的なものだ。私はすべての欲求不満、恐怖、渇望を一つ一つの触れ合い、一つ一つのキスに注ぎ込む。そしてペネロペも同じ熱意で応え、彼女の声が部屋に響き渡る。

私たちの体は熱に浮かされたようにリズミカルに動き、汗と興奮が混ざり合った匂いが空気を満たしている。私は彼女の感触、肌の味、私の名前を呼ぶ声に我を忘れる。このように彼女を支配できる力、彼女が完全に私に身を委ねる様子は、まるで酔いしれるようだ。

私のものが彼女の中で脈打ち、彼女の締め付ける内壁に解放すると、喉の...