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49話

ペネロピーの視点

朝日がカーテン越しに差し込み、私は落ち着かない眠りから目を覚ます。一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなったが、昨夜の出来事が一気に思い出された。マラカイのプロポーズ、指に光る指輪、二人の未来への約束。小さな笑みが私の唇に浮かぶが、それはすぐに消えてしまう。

婚約の喜びにもかかわらず、不安の潜流が私の中を流れている。最近、私の気分の変化は予測不可能で、昨夜のマラカイの厳しい言葉が頭から離れない。

「いい加減にしろよ。もう終わったことだ。過ぎたことだ。俺たちが結婚することを素直に喜べよ。」

でも、ベッドの彼の側を見ると、空っぽで、またネガティブな感情にとらわれてしまう。...