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40話

| ペネロピー |

私が目を覚ますと、寝室は闇に包まれていた。厚手のカーテンが月明かりさえも遮っている。目が慣れるまで少し時間がかかり、マラカイのベッドの側が空っぽで、シーツが冷たくなっていることに気づく。私が起き上がって部屋を見渡すと、胸に不安の火花が散る。

そのとき、バルコニーで夜空を背にした彼の大きなシルエットが目に入った。グラスの軽い音が耳に届き、ここからでもウイスキーの鋭く刺激的な香りを感じることができる。私は心配そうに眉をひそめる。

マラカイが酒を飲むことはめったになく、特に真夜中には。

私たちの言い争いを思い出すと、罪悪感が胸にねじれる。私が彼から顔をそむけたとき...