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31話

| マラカイ |

「ベッドに連れて行って、大きな悪いオオカミさん」ペネロピーが甘く囁く。彼女の微笑みは悪戯っぽく、期待に満ちていた。

喉の奥で低く唸りながら、私は彼女をしっかりと抱きしめ、広々としたバスルームへと運んでいく。彼女の興奮の香りが鼻孔をくすぐり、チョコレートフロスティングの甘い残り香と混ざり合う。この組み合わせは、私の内なる狼を落ち着かなく歩き回らせ、私たちのものを求めようと熱望させる。

「もちろんそのつもりだ」私はうなり声を上げながら、肩でバスルームのドアを押し開ける。

冷たい大理石のカウンターに彼女を下ろすと、彼女の息が止まる。欲望で暗くなった彼女の瞳が、私...