アルファの代理母に選ばれて

18話

ペネロピー

私はマラカイが割り当ててくれた客室の姿見の前に立ち、深紅のドレスの布地に手を滑らせながら落ち着かせていた。このドレスは完璧にフィットし、私の曲線に沿いながらお腹の膨らみの上を優雅に覆っている。自分が美しく、自信に満ち、そして今夜の予定に少し緊張しているのを感じる。

ドアに優しいノックの音が私の思考を中断させ、振り向くとマラカイが部屋に入ってくるのが見えた。仕立ての良い黒のタキシードに身を包み、髪をきれいに後ろになでつけ、顎もきれいに剃られた彼の姿に、私の息は喉につまった。

彼は力強く、ハンサムで、まさに彼がそうであるアルファそのものだった。

「わぁ」と私は息を呑...