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17話

| マラカイ |

産科売り場は、パステルカラーと流れるような生地の海、妊婦のふくらむお腹に合わせた柔らかな曲線と優しいドレープが特徴だ。いつも私が出入りする鋭角的なラインとダークカラーの場所とは大違いだが、それでも何か奇妙に心が落ち着く雰囲気がある。

あるいは、ペネロピーが目を輝かせながらそれらを見渡し、敬虔な指先でドレスのラックに手を触れる様子に心が和むのかもしれない。

「好きなものを選びなさい」と私は彼女の腰に手を置きながら言った。「値段は気にしなくていい」

彼女は私の手に身を寄せ、口元に小さな笑みを浮かべる。「あなたって、私を甘やかしすぎよ」と彼女は非難するが、その言葉に...