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103話
104 欲望の印象
105 運命の秋:パート1
106 粉々になった再会:パート2
107 アンブレイカブル・ネクタイ
108 バウンドインシルバー
109 母の沈黙の戦争
110 チェンジ・イン・ザ・エア
111 嘘の上に築かれた玉座
112 レイジ・ビハインド・マイ・スキン
113 私たちがしなかった選択
114 血の誓い
115 灰で書かれた約束
116 ブラザー・オブ・マイ・ボーンズ
117 アルファに残されたもの
第 18 条本契約
119 必要なシャレード
120 うそみたいな愛
121 ガラスの上に建てられた王冠
122 サイレントオーダー
123 ふたりの王国
124 ウォー・ルーム・ドーン
125 ラインを保留するには
126 残された王冠
127 カミング・ホーム
エピローグ相続人と異端者

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126 残された王冠
静まり返ったセーフハウスは、もう三日も経つ。
私はエリオを胸に抱き、彼の穏やかな寝息を聞きながら、マラカイの仮設書斎の前に立っていた。私たちの仮住まいに漂う悲しみを、エリオは幸いにも知らずに眠っている。半開きのドアから、マラカイが机に向かって身をかがめているのが見える。昨日ルークが運び込んだ箱に囲まれて。
イライジャの遺品だ。
彼が箱の一つから何かを取り出すのを見て、胸が締め付けられる。それは写真だった。長年触れられてきたせいで、縁が擦り切れている。ここからでも、それが古い、大切に仕舞われてきた家族写真だとわかる。マラカイは、見ているこちらの喉が詰まるほど痛ましい表情で、それを見つめてい...