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7話

モンタナの山々の中、人目から隠れるように、不気味な城がそびえ立っていた。それはまるで山から捻じれて生えてきた、不吉な形をしていた。塔は爪のようにそそり立ち、扉や窓からは粘液が滴り落ちていた。石の壁は暗く湿っており、腐敗の悪臭が漂っていた。それは呪われた場所だった。そこに住む者たちは皆、追放者や犯罪者、殺人者たちだった。

太陽も月もこの場所に光を当てることはなかった。それは山の上に鎮座する地獄だった。

城の中央には巨大な玉座が一つだけあった。残忍なローグ・ロードの玉座である。

ローグ・ロードは以前の人生では法を守り、義務を果たす狼だった。だが彼は出産で伴侶を失ってしまった。腕の中の息子を見...