銀のホープ

24話

(ホープ視点)

私は草原の真ん中で、ヒナギクとラッパスイセンに囲まれて目を覚ます。伸びをすると、体を包んでいた毛布が落ち、胸が露わになる。私はハッとする。まだ裸だった。毛布を体に巻き付け、手でしっかり押さえる。

アレクサンダーはどこ？「アレクサンダー、ハニー、どこにいるの？」私は念話で彼に問いかける。

「テントで朝食を準備してるよ。後ろを見て」彼が念話で返してくる。

振り返ると、確かに青いテントの前に彼がいた。私は毛布が落ちないように気をつけながら彼の方へ歩いていく。オリバーとデイビッドもそう遠くないはず。昨夜の私たちの声、彼らに聞こえちゃったかしら？

「昨夜はパック全員があなたたち...