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第39話

ブレイク

倒れかけた僕のメイトを腕に抱き止める。

「大丈夫よ、ブレイク。彼女は力を使いすぎただけ」と僕の横に来たカットが言い、イジーの様子を確認している。

「彼女の力がそんなに強いとは知らなかった」と僕は小声で言った。カットは僕を見て微笑んだ。「彼女は準備ができたら話すつもりだったわ。でも、あなたとケイシー、そしてお父さんを救うためには必要だと分かっていたのよ」と彼女は肩越しに振り返りながら言った。僕は地面に崩れ落ち、母が傍にいる父を見た。

部屋を見回すと、チャーリーを抱きかかえるケイシーとデイルの腕の中にいるレナが目に入った。

「大丈夫か?」とデイルが心の繋がりを通して尋ねてきた。彼を見て...