アルファと彼のパンサーの伴侶

彼の瞳が開かれ、漆黒の闇を湛えていた。狼の本性が顔を覗かせ、その瞳には欲望が宿っていた。彼は真っ直ぐに私を見つめていた。
突然、腰を掴まれ、唇を激しく奪われた。
抵抗する間もなく、彼の舌が私の口内に侵入してきた。彼は私たちの体の向きを変え、何かに向かって進みながらも、執拗に舌を絡めてきた。
この感覚が、たまらなく心地よかった。
彼が戻ってきた時から、私は彼を求めていた。
木の幹に強く押し付けられ、腰を持ち上げられた。私は両足で彼の腰に巻き付いた。このドレスの下に下着をつけていなかったのは、今夜、彼に抱かれたかったから。そして、その願いは叶おうとしていた。彼は唇を離し、首筋へと口付けを移していった。その時、片手が私の秘所に伸び、指が滑り込んできた。濡れているのを確認した彼は低く唸った。ジッパーに手をかけ、ズボンとボクサーパンツを太腿まで下ろすと、なおも首筋への愛撫を続けた。下腹部に彼の硬いものが触れ、その大きさと硬さに息を呑んだ。彼は少し身を引き、濡れそぼつ私の入り口に、それを押し当てた。そして、一気に貫いた。
パンサーシフターのイジーは、感情によって増幅する稀有な力を持っていた。しかし、この10年間で多くの試練を経験してきた。狼シフターの父親に見捨てられ、母親の死も乗り越えなければならなかった。叔母のキャットに引き取られた後も、ある悲劇的な出来事をきっかけに、頻繁な引っ越しを余儀なくされた。そして今、キャットは10年前に去った町での定住を望んでいた。イジーがその町に戻ると、すべての真実が明らかになっていく。秘密と過去の出来事が一気に押し寄せ、運命の相手であるアルファのブレイクとの関係にも向き合わなければならなくなった。