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第127話

イジー

天井を見つめる。

こんな風に、あまり眠れずに目覚めるのは初めてではない。まだほんの数日しか経っていないことはわかっている。

「イジー」とプナが言う。彼女を見返すと、眠そうな目で私を見ようとしている。

プナは頭を振り、私を見つめ返す。「なぜ眠らないの?」と彼女は尋ねる。

「眠れないだけなの」と私は口から溜息をつきながら言う。「三日間眠っていたけど、わからないの。考えが巡ってしまって。頭が整理できないことがたくさんあるの」

プナは私の言ったことを考えるが、溜息をつく。「あなたはあの本とアリーの力について考えているのね」と彼女は私を見つめながら言う。

私はうなずくが、何も言わな...