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第124話

ブレイク

私は眠っていた椅子から飛び起きる。

息を整えようと胸に手を当てる。

夢を見ていたわけではないが、何かが私を目覚めさせた。

頭の中でアクセルの存在を感じる。振り返ると、彼が行ったり来たりと歩き回っていた。

「何が…」と私が尋ね始めると、彼は私の方を向いて「メイトが目覚めた!」と叫ぶ。

私は信じられない思いで彼を見つめる。

「おい、バカ!」とアクセルが叫ぶ。

「おい!」と私も叫び返す。

「さっさと動けよ」と彼はニヤリと笑いながら言う。

言われた通りに、私はドアに向かって歩き出す。閉める余裕もなく、病院までひた走り、イジーの部屋に向かって立ち止まることなく駆ける。

ド...