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第80話

「ここには百段くらいの階段があるに違いないわ」彼女は上を見上げた。「しかもみんなガタガタじゃない」

「君の後ろを歩くから、もし落ちたら僕が受け止めるよ」

「あなたの足を引っ張っちゃうわ」

「君のお尻を眺める時間が増えるだけさ」彼はウインクして彼女を前に押した。「男たちは毎日これを使っているんだ、ゾーラ。安全だよ」

「そうね、でも今はあなたが私のお尻を見ていることをすごく意識しちゃうわ」

「触らないと約束するよ」

彼女はふんと息を吐き、細い木の手すりにつかまりながら階段を登り始めた。時々、誰かがイカロに声をかけるのが聞こえ、彼はあいさつを返していた。彼女は丘の斜面で働く男たちを見かけ...