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第70話

ドミニク

ポールが去った後も、私は長い間そこに立っていた。頭の中は混乱し、胸には今や馴染みとなった痛みが突き刺さっていた。

玄関先からでも部屋で寝ているマーゴのいびきが聞こえる。彼女はここに住むことになるが、できるだけ早くゲストルームに移してやると決めた。彼女との約束など知ったことではない。俺は彼女とセックスなどしない。それは確かだ。何度か口でしてもらうかもしれないが、それも見せかけのためだけだ。誰かが見ているとしても、彼女が俺のメイトだと思わせる必要がある。だが、たとえ試みたとしても、彼女とはできないだろう。

*俺のものはたった一人の女性のためにしか反応しない。*そして...