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第三百九十九章

グリフィン

俺は訝しげに眉をひそめ、口をついて出たのはこんな言葉だった。「まず、これは俺のモノだ。クソ鋼みてえにガチガチなんだよ。それに、隠してるわけじゃねえ。楽にしてやってるだけだ。こいつの重みで膝が折れちまわないようにしてるだけなんだよ。それに、あんたがここにいる『本当の理由』ってのは、一体どういう意味だ?自分がなんでここにいるか、分かってるだろ。もう言ったはずだ。俺はあの夜何があったのか話したいんだ。説明したいんだ」

俺が心底驚いたことに、彼女は俺が望むようには態度を軟化させなかった。それどころか、勢いよく立ち上がると、まっすぐ俺に突進し、やけに尖った爪で俺の胸を突きながら言った。「...