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第三百三十章

ティモンズ

「ローズの兄が二十分以内に到着する予定なのに、お前はやっと到着したところか」レイニアが皮肉っぽく言い、挑発的な黒い目で俺を見る。「とにかく早く股間を濡らしたくて待ちきれなかったのか?」

俺は彼に答えず、右手を上げて中指を立てながら、バートレットと視線を合わせる。「コーダはどこだ?」と尋ねる。バーの中で彼を見かけなかったことに気づいた。ローズ以外の重要人物は誰も見なかった。

「ローゼン王子の到着前に森を偵察している。お前が入ってくる時に気づかなかったのが不思議だ。彼はお前とケンドールを確実に見ていたぞ」とバートレットが吐き捨てる。

くそっ。いや。ケンドールが食堂で俺の...