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第323話

ケンドール

ティモンズがカマロに乗り込んできた頃には、私の怒りはほとんど沸点に達していた。彼が食堂の皆の前でシャーロットと5分もの間イチャイチャしているのを見ていたけど、最終的に私は視線を逸らさざるを得なかった。

あのまま立ち去るべきだった。この過剰に豪華な鉄の塊から降りて、チャンスがあるうちに歩いて職場に向かうべきだった。バーは食堂から歩いてたった10分の距離で、私の車が故障中だから、その道のりを何百回も歩いてきた。雨が降っていても、私にとって苦労ではなかっただろう。その土砂降りで頭も冷やせたし、燃え盛る怒りも鎮められたはずだ。

また彼のことが嫌いになった。

随分と早かったな...