パックールールナンバー1ーメイト禁止

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第310話

ドミニク

雨雲が厚く垂れ込めるころ、グラントは私たちを小石の浜辺に残して去っていった。ローガンがこの対決のために選んだ小さな島は、どの方向にも1マイルほどしかないだろう。グラントが離れていくのを見送りながら、私はクインに向かって木々の方を頷いて合図した。彼に周囲を偵察させている間に、私はあの小さなプリンセスを浜辺から引きずり出す。

クインは一言も言わずに服を脱ぎ、変身すると木々の中へと駆け出した。彼の毛皮の最後の一筋が見えなくなるまで見届けると、私は周囲の音に耳を澄ませた。右側の岩に打ち寄せる波の音は左側のものとは異なり、その側にどこかに洞窟があり、島の内部へと続いているのだろう。も...