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第29話

ドミニク

ハマーでクラブに到着し、いつもの裏手の駐車スペースに停める。旅行者たちやポート・オーチャードの船渠の喧騒から離れた場所だ。百回目になるだろうか、目を閉じて俺のモノが鎮まるよう願う。硬くてたまらない。痛いほどに。ズボンのジッパーは一歩歩くたび、座席で体を傾けるたびに新たな敵となる。ドレイヴンが俺のモノに手を置いて起こしてから、ずっとこんな状態だ。そして何をしてもこの状態は改善しない。特に彼女がベッドでほどけていく姿を目撃してからは。彼女の美しさは目の奥でずっと鼓動している。彼女の喘ぎ声、息遣い、そのくそ呼吸!すべてが耳の中で響き渡り、車を引き返して家に帰り、彼女が俺の名前を叫ぶ声をそ...