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第254話

ゲイル

まるで夢を見ているようだけど、そうじゃない。そしてそれが一番いいところなの。

「あぁっ!」ケインの舌が私の襞をなぞり、また一波の「もう少しで」という快感が私を襲い、体がベッドから弓なりに反り返る。「まあ...これが一番いいところかも」「ケイン!ケイン、お願い...」

「静かに、キティ・キャット。下には狼たちがいて、きっとお前の声が聞こえるだろうし、誰にも、どんな理由であれ、邪魔されたくないんだ」ケインは命令し、そして罰するかのように私の内ももを噛む。

「あっ!」私は悲鳴を上げ、彼の暗いブロンドの髪に指を通しながら目を落とす。

彼の背中の筋肉が緊張し、私が彼の髪を引っ張ると、彼は...