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第212話

「二人はどこで知り合ったって言ったっけ?」私は目の前の女の子から視線を離さずに尋ねる。彼女には何かある。見た目が…見覚えがある。

「言ったでしょ。ポートオーチャードよ」妹が家に入ってきて、ゲイルを私の横を通り過ぎてリビングルームへ引っ張っていく。

風に吹かれたゲイルの髪が肩の周りで弾むように揺れ、柔らかい金色の巻き毛が私の肌をかすめる。妹が背を向けたので、彼女の友達の後ろ姿をじっくり見る余裕ができた。あまり良い考えではなかった。なぜなら彼女に見つかっただけでなく、私はタオル一枚だけの姿で、ゲイルのお尻の弾むような動きに私のコンパスは北を指してしまったからだ。

彼女の琥珀色の瞳が大きく見開...