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第169話

クイン

彼女は感じたはずだ。そうに違いない。彼女の目の表情がそう語っていた。なのに彼女は首を振って否定する。

何だって? 俺は間違っているのか?父が教えてくれたすべての兆候がそこにある。少なくとも俺の側には。彼女の抗いがたい香りは今でも俺の自制心を脅かすほど強い。彼女の露出した肩を見ているだけで、俺は歯を立てたくなる。実際、ジープの中で彼女の興奮の匂いを嗅いでから牙がうずいている。彼女の秘所は俺のために泣いているも同然で、その香りがあまりに強烈だったため、道路から外れそうになって、ほとんど事故を起こすところだった。

「いいえ?」俺は信じられないという様子で尋ねる。「何も感じなか...