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第11話

「何をしてるの?」彼女が緊張した声で私に尋ねる。

どうやってお前に触れても自制心を失わずにいられるか考えてるんだ。

私たちがそこに座っている間、私はまるで何かの催眠状態にあるようだ。彼女の髪が肩から床に向かって落ち、その一部は彼女の胸を覆い、一部は私の膝の上にある。くそっ、彼女は炎そのものだ。

私は親指で彼女の顔の輪郭をなぞり、肌を行ったり来たりと撫で、タンクトップから覗く谷間から目を離そうとする。だがそれは思っていたよりも難しい。

すべてが難しい。すべてが。

彼女はただ私を見上げ、唇を少し開いて濡れた状態で、足を前で組んで座っている。私は一瞬目を閉じて前に身を乗り出す。彼女の顎から指を離...