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ストーン・コールド

第九十章 – 石のように冷たい

ジェイデン視点

メイトが動かずに傷ついて横たわっているのを見るのは、また別の種類の痛みだった。俺の中の狼は飛び出してライカンを見つけたくてうずうずしていたが、彼女のそばを離れるわけにはいかなかった。きっと狼は、今こそライカンをずたずたに引き裂く口実ができたと思っているだろう。

誰かが部屋に乱暴に入ってきた。俺は素早くリアーナから手を離した。彼女のデルタ、カミラだった。到着が驚くほど早かった。彼女の視線は自分のアルファへ、そしてそのすぐそばに立っている俺へと向けられた。

「体温を測ったところだ。今は暖かい」と言い訳をした。

カミラは彼女に歩み寄り、荒い息を吐いた...