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メイトを訪問

第四十六章 - メイトへの訪問

ジェイデン視点

あれは断じて、自分のメイトに対する扱いではなかった。

俺は二人を無視し、森の奥深くへと速度を上げた。彼女は俺に危害を加える意図がないことを知っているはずだが、メイトの絆を弱めたいがために意地悪をしているのだ。

だが、そうはさせない。

彼女は俺を追ってきたが、数秒でまかれた。こういう森での訓練は受けていることを、彼女も知るべきだった。

「我々のメイトとかくれんぼでもしているのか?」俺の中の狼がため息をついた。

「恋人同士のやることさ」俺は答えた。

「だが、我々は恋人同士ではない」狼は鼻を鳴らした。

「そうだな」俺は彼女のパックの方へ...