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彼の仲間

第百八十二章――彼の番(つがい)。クリス視点

これは完全に俺たちの勝ちだ。今回はローガンが負けた。

俺のルナは、自分の見た夢が実現する可能性が高いとまだ確信していた。

実際のところ、彼女はそれを望んでいるんじゃないかとさえ思ったほどだ。

レイは回復中だが、しばらくベータとして活動できないかもしれない。受けた打撃は相当なもので、貴重な休息が必要だった。

俺にも貴重な休息が必要だった。

だが俺は国境に駐留し、ローガンがふらりと現れないか見張っていた。

ユア・シルバーから、ローガンが殺されておらず、彼女を待ち伏せしたと手紙が来たときは、心が粉々に砕け散った。

あの獣はジェイデンに、母親を連れてきた...