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もっとライカン

第百七十八章――さらなるライカン

ジェイデン視点

俺たちはローガンがいるはずの場所に到着した。クリスを放すと、彼が安堵の息を漏らすのに気づいた。

ベアトリスが俺をライカンだと言ったのを、彼は聞いていたのだ。できれば自分で気づいてほしかったが。

「アルファの気配を感じます、南です!」ベアトリスが指差し、走り出そうとしたが、俺が制した。

「今は協力すべきだ。アルファ・クリス、ベアトリス、そして俺でリアーナを探す」と俺は言った。

クリスは眉をひそめた。「それで私は?」

「足が良くなるまでここにいたらどうだ。他の連中も待ってやれ、誰かが指示を出さないと」俺は答えた。「俺たちのいる場所へ誘導してくれ」...