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味方

第百六十二章 – 味方

クリス視点

ジェイクがレイの誕生日のために用意した、見事な剣と鎧の数々を俺は見つめていた。

俺のベータがもうすぐ一つ歳をとるというのに、俺はまったく気づいていなかった。情けない限りだ。

ジェイデンがまた別の剣を取り出したが、すぐに元に戻した。彼は混乱した様子で髪を手でかき上げた。

「ええと、これで全部だと思う。ジェイクが言ってたんだが、赤はレイ用。ピンクはリアーナ用だと。なんであいつがリアーナがピンクを好きだと思うのかは分からないが」

俺は頷き、贈り物の山を布で包んで縛った。

「レイには渡しておく。だが、ジェイクはどこにいるんだ? レイがパーティーを開くかもしれ...