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ライカンスレイヤー

第百六十章 ライカンスレイヤー

リアーナ視点

チャームのせいか力が抜けていくようで、私は剣を床に落とした。

「リアーナ、まずいわ!」ラナが叫んだ。

そんなこと、見ればわかる。抵抗する気力が失せていく。「卑劣なやつ! 私のエネルギーをどうするつもり?」

「決まってるだろう? 長寿。そして力だ」

こいつもローガンの息子か何か? 「本当に、ライカンは根っからの悪党ね! 適切な圧力をかければ本性が出るんだから!」

彼は顔をしかめ、まっすぐに立ち上がった。ゆっくりと、肌から毛が生え始め、頭部が大きくなっていく。「適切な痛みも、な!」

声の終わりは唸り声に変わっていた。

痛み? 父親の死...