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鈍感

第百五十九章 – 無神経。

リアーナ視点

そこら中の金色と黄色で目が回ったのか、それとも市場全体が同じに見えるのか。きっと同じ場所を十二回はぐるぐる回っていたに違いない!

かなり寂しい新しい道を進むと、不意にナイフ専門店の前に出た。基本的に、武器関連なら何でもここで売られているようだった。闇市場? ここでライカンハンターを見つけられるだろうか?

「銀狼だと?」男が息を呑む声がして、私の注意を引いた。笑顔で彼の方を向いたが、彼もまたライカンだと気づくと、その笑顔は消えた。ライカンは容易に銀狼を見分けるのだ。

「この辺りにもっと銀狼がいるのか?」まるで私が珍しい存在であるかのような口ぶり...