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トラベリング

第百五十八話 – 旅立ち

リアーナ視点

この不可能とも思える任務に向けて、私の荷物は準備万端だった。誰一人、そばにいないまま出発するのだ。

興奮していたけれど、同時に不安もあった。もしトラブルが起きて、私がそばにいられなかったらどうしよう、と。でも、今のところ、ローガンは警戒するほどの動きは見せていない。手紙をもう一度確認して、確かめた。

私が母屋から出ると、外にはベアトリスがハンターを連れて立っていた。私はその少年にウィンクすると、彼はにっこり笑った。

「じゃあ、行ってくる! 未来のベータと群れの世話、頼んだわよ!」私はベアトリスににやりと笑いかけた。

彼女は一歩横にずれ、頷いた...