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休むよ

第百五十四章――休息を

クリス視点

レッドムーンにもう一日滞在するのを、拒むこともできたはずだ。だが、俺はそうしなかった。母さんが手料理を振る舞ってくれるとなれば、話は別だ。

サーシャの料理も悪くはない。だが、俺はもっと美味いものを知っている。

それに、親父は母さんとは関わりたくないようだが、それでも彼女は俺の母親だ。どのみち、俺が母さんを訪ねたことなど親父に知られたくはなかったが。

叔父が、俺が頼んでおいた調査結果を持って戻ってきた。奴が座る場所がないように、俺はソファに体を伸ばした。用件は報告だけで、さっさと帰ってほしかった。世間話などするつもりはない。

「それで? ジェイデン...