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マイリワード

第百二十六章――私の報酬

リアーナ視点

謁見室内は騒然としていた。私はブラックヒルズの戦士たちに護衛されていた。

そのうちの一人が、傷だらけの私の背中を隠すようにと上着を貸してくれた。クリスに報告に来たのだ。

勢いよく扉を開け放ち、ヴァネッサ、サーシャ、そしてクリスを見据えた。口論でもしていたのだろうか?

きっと、いつものようにサーシャがヴァネッサを巻き込んだのだろう。

「お邪魔して申し訳ありません」と口にした。もちろん、そんな気はなかったけれど。

クリスの視線が私の体を巡り、痣に気づく。彼は玉座を離れた。「境界線の外で襲われたのか?」

私と一緒に戻った戦士が国境警備の者であることにも気づ...